名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

誰が金を工面したのか

宝永4年10月28日。
夜、1、2度地鳴りがする。
寅刻(午前3時)、地震がある。
近頃、枡屋町の木綿問屋久左衛門がかなり借金をし、江戸へ行って謝ったが許してもらえなかった。
その後、江戸の町人が差紙(召喚状)である八判を取り、尾張へ寄こした。
このため久左衛門を急いで江戸から呼び返し、町へ預け、八判には所から番を付け、かつ借金は差紙の通り江戸へと遣わした。