名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

これぞ役人の鑑

宝永4年4月11日。
この春、国奉行からの用務があった。
濃州上古井村へ足軽3人を遣わした。
百姓から賄金1分ずつを足軽の袖に入れた。
足軽は請け取らずに帰り、国奉行に報告した。
奉行から年寄衆に報告し、江戸へと伝わった。
百姓を呼びよせ、水責めの拷問があった。
足軽には頭から金2分ずつを褒美としてとらせた。
近頃、年寄衆から申し渡しがあった。
この足軽は奇特である。
他で召し抱えるので、足軽の職を解くようにと暇を出させた。
近日3人とも江戸へ向かうはずであった。