名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

悪人だらけじゃないですか

宝永5年7月12日。
近頃、榊の森の裏で3、4歳の子どもが足を縛られ、石を付け、顔に木綿をかけて殺して捨ててあった。
日が経ってから近頃見つかった。
詮議の後で捕らえられた者たち。
里子殺しで愛智郡込野村休円の女房。
少し前に里子を殺し、禅寺町の下へ捨て置いた。
後に込野で磔になる。
里子殺しで愛智郡御器所村伝四郎、高なし37才。
奉行の詮議でわかった分だけでで6人を殺していた。
同郡尾頭村源六、これは里子の肝入(世話人)。
里子殺しで同村仁右衛門、葺師久兵衛弟(イ兄)。
詮議の上でわかったのは2人と云々。
異名白髪婆63才、源六の仲間で肝入などしていた。
今度逃げたのを捕らえられた。
初めは橘町梅香院長屋に住んでいたので梅香院に預けられる。
源六は杉立権右衛門の借家に住んでいたのでその妻子は権右衛門に預けられ、落着となるまでずいぶんな出費だったと云々。
仁右衛門弟葺師久兵衛八百屋町仁左衛門隠居服部松恵院借家に住んでいたので杉立と同様であった。

近頃、評定所東屋敷へ昨年入った手代は追放となる。