名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2023-02-20から1日間の記事一覧

何を着ようと勝手だろと叫びたい

元禄10年3月20日。町中に御触がある。近頃、町人の衣類がまたみだりだと廻りの者に咎められているので、以後固く言いつけを守るように。

どうしてなのか

元禄10年3月14日。長嶋町より4月の祭礼のねり物(祭礼行列)、鉢たたき(大道芸の一種)を変えたいと願いがある。わけがあってまず今年はそのようにと云々。

11年って切りが悪いじゃないですか

元禄10年3月。近頃、里子を殺した者、ならびに11年間家なしの女などが捕らえられ、牢に入る。

巡回展覧会です

元禄10年3月5日。この日から25日まで日置村法蔵寺で、智多郡大慈山岩屋寺本尊ならびに11面観音什物(宝物)の御開帳が行われる。唐本の一切経もあり。日本の宝徳3年(1451)の奥書があった。

ひどいことをするなあ

元禄10年2月。春日井郡大森村の民家20余りを壊す。民の老少を追い出し、年貢の足しにするため。御国奉行の命じるところであった。

金を盗めば、ただの盗人になってしまう

元禄10年2月。近頃、西光院の小姓が金を盗んで出奔する。ぬけ参り(知らせもせずに伊勢へ向かうこと)と云々。渡辺半蔵家来杉浦作太夫が所望したが、暇を出してもらえなかった。そのためどこかへ行ってしまう。金を盗んだのは小姓の欲によるもの。ひと悶…

助かって何より

元禄10年6月20日。南寺町天道社地子の者の子が昨年戌の1月何者かにさらわれ、行方不明となる。13の男の子で、その時に訴え出ていた。父親は方々尋ね回り、、近頃東海道袋井で乞食となっているのを見つけて連れ帰り、この日知らせる。初めに江戸の者…

ごもっとも

元禄10年2月。天王坊が八千枚護摩を行う。9月10日に結願(修法の終了)する。少し前の長久寺八千枚護摩の時、公の御祈祷であったので一宗の僧に連状を回した。しかし、これでは長久寺が国の支配頭のようであった。これに天王坊は怒り、長久寺とは同院…

生臭い話だなあ

元禄10年2月13日。この日から長久寺で八千枚護摩が行われる。寺社奉行・御目付・火消・御足軽頭が出席する。これは1月14日に内密に仰せ付けられる。年頭から良くないことがたくさん起こったので御祈りと云々。また言うには、天王坊と威を争うためで…

生臭い話だなあ

元禄10年2月13日。この日から長久寺で八千枚護摩が行われる。寺社奉行・御目付・火消・御足軽頭が出席する。これは1月14日に内密に仰せ付けられる。年頭から良くないことがたくさん起こったので御祈りと云々。また言うには、天王坊と威を争うためで…

父親も弟もいい迷惑だな

元禄10年12月30日。日暮れ、巽(南東)に向かって空中に黒気(黒い気)が横たわり、まるで天潢(天の川)のようであった。松本町の商人新右衛門が自殺する。新右衛門は印を偽り、金を借り、ついには自殺してしまう。遺書を父と弟に残しており、それに…

年末の一斉検挙

元禄10年12月29日。辰9刻(午前9時前)、艮(北東)で雷のような音がする。皆が言うには流星が乾(北西)から巽(南東)に飛んで行き、その時に音がしたと。近頃、駿河町乾徳寺の地子で奕者5、6人を捕らえる。

人騒がせなのか、乱心なのか

元禄10年12月28日。松井藤右衛門が江戸から名古屋へやって来る。江戸へ向かった際、戸塚で同道する主にこう言った。仲間で友人である須崎甚之允・吉田六之允が争ったので先に行かせたと。皆が驚くも、本当のことではなかった。もしくは箱根での出来事…

12月25日の天気です

元禄10年12月25日。朝、急に風が吹き、雪が舞い上がる。また屋根の上の雪を吹き上げ、まるで鵬(鶴などの大型鳥)の毛が天地を覆ったようになる。しばらくすると晴れる。

12月24日の天気です

元禄10年12月24日。時に曇り、激しい風が吹く。夜には雪が7寸(1寸は約3センチ)積もる。深夜に止む。

小遣い稼ぎだ

元禄10年12月23日。士が網で鳥を捕り、商家で売っていると公の耳に入る。これを禁じる。

12月21日の天気です

元禄10年12月21日。曇。申刻(午後3時)、急に雨が降り始める。しばらくして止む。

12月10日の天気です

元禄10年12月10日。雨は止むが、激しい風が吹く。

12月9日の天気です

元禄10年12月9日。夜、雨が降る。

林之右衛門は責任を感じたんだな

元禄10年12月6日。申刻(午後3時)、戸辺(戸部?)で但州侯(松平友著)表番尾崎只右衛門が但州侯児姓(小姓)役鈴木甚七に殺される。この事件の前に甚七は江戸を逐電していた。只右衛門は休憩の暇を賜わり、1日に江戸を発っていた。この時、御歩行…

12月4日の天気です

元禄10年12月4日。午(午前11時)過ぎから激しい風が吹く。夕暮れになるとおさまる。