名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

身分を金で買うってことか

宝永4年9月15日。
五十人目付内山林右衛門が暇を下される。
これは昨年冬に身分の低い者の娘を金をとったうえで妻にしようとしたため。
この娘は作事方手代の娘で地方目付永田安左衛門の姪だとか。
仲間と相談相談しながら、同心の返事もないうちに婚礼を行っていた。
このため今年の春ごろから病気と引きこもっていたが、この如く。
付け加えると、足軽頭蜷川伴右衛門娘(ママ)に江戸材木奉行の手代遠嶋安右衛門の娘を約束し、大金を取っていた。
近頃、名古屋で上田伴右衛門妹が淫らなことをすると噂がある。
少し前、石黒三郎左組の馬廻4人勝文左衛門・杉山甚大夫・尾崎義兵衛・久野杢太夫から急に呼びに行かせることがあった。
(※ここはゟとあるのですが4人を呼びに行ったような気がするのですが)
返事はいらないので急いで馳せ参じるように。
もっとも以前から外出はしないように言われていたと云々。
少ししてからまたこれには及ばないとの申し渡しがあった。
金左のお預けについて何事かの関わり合いがあったか。