2022-12-11 これは運が悪いとしか言いようがない 鸚鵡籠中記 元禄8年2月10日。雨が降るが、辰半刻(午前8時)からゆっくりと晴れる。申半刻(午後4時)から曇る。強い風が吹き、台風のように所々の屋根を吹き上げ、垣根を倒す。鍛冶屋町下松村善右衛門の懸塀(切懸塀)が倒れる。その際に、ちょうど道行く人を直撃して死んでしまう。それは御器所の者で今は浪人となっていた。しばらくは薬を与えたので生きていた。夜、風が吹き、深夜には雨や雪が降る。彼岸に入り、真福寺で操り・狂言が行われる。