名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

虎の威を借る何とやら

元禄6年11月13日。
曇。
巳の刻(午前9時)から雨が降り始め、未の時(午後1時)に止む。
日暮れから雨が降り始め、また止む。
成瀬隼人正組奈須九左衛門が改易となる。
誰もが知る馬陰(偽善者)であった。
隼人正は随分と九左衛門を気に入り、鉄砲を打つので役をも赦してした。
九左衛門は築山・泉水を構え、多くの鳥を飼っていた。
贅沢に暮らすことが殿がお聞きになったと。
良くない行いもあったと。
言い渡しには遠国に行ってはならない。
詮議があるので若がお尋ねになられる場合は出てもよいと。
この日、佐藤義左衛門が追放となる。