名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

災害時のデマには気をつけよう

元禄5年2月16日。
午8分(午後1時近く)、どこかの大馬鹿者が言い出したのか火事だと人が集まる。
そのため往来の人であふれかえる。
しかし、火元がどこだかわからず、西からやって来た者は東だと言い、東からやって来た者は西だと言って走り回っていた。
その様子はまるで大火事でもあったようで、巾下に親類がいると鳶を持って飛んで行く者、建中寺の前だと馬に乗って駈けて行く者。
本当のことは誰にもわからず。
近頃火事など本当にあったであろうか。