名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

借りた者と貸した者で明暗

宝永5年6月25日。
矢田で惣打が行われ、新左衛門が出る。

小川勘右衛門は庄右衛門とは関係がないとの申し訳が立ち、許される。
これにより庄右衛門から金を借りた者はいずれも徳(得)をする。
近所では成田藤左衛門の身代は庄右衛門が肩代わりしており、いろいろな出費や長屋を作った金まで借り、年末の知行米から差し引くつもりであった。
米を差し引く前に庄右衛門が逐電してしまった。
このため藤左衛門の預け米90石の代金は7斗5升の相場で勘右衛門から金を出した。他も皆同様であった。
ただし庄右衛門に金を融通した者は全員損をした。
庄右衛門の金と言って融通していたため。