名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

元気な母だなあ、でも火事場のバカ力か

元禄16年3月30日。
様物がある。
丑刻(午前1時)、なやうら岐阜屋裏の町屋が両側1町(約100メートル)ほど放火で焼失する。
昨年焼けた場所と同じ。
申(午後3時)前、伏見下小姓堀田甚右衛門は江戸へ出かけ留守であった。
清須より出入りしていた婆を留守居の悉皆人が刺し殺し、裏で自殺する。
乱心と。
または悉皆人の婆とも。
甚右衛門の母はこの時男の僕1人を使いに遣わしていたので、連子に上って僕を見つけ、早く来てくれ来てくれと呼びかける。
この声は近隣に聞こえる。
今月、渋谷弥太夫庄屋が追放となる。
その他の百姓は全員郷払いとなる。
太夫は遠慮するようにと。