名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

妹思いの兄の話でいいのですよね

元禄10年2月。
加藤伊右衛門の先妻は兼松甚七の娘であった。
今の妻は稲留平太夫の妹であった。
伊右衛門は乱心同然の不届き者であったので、妹と結託して、伊右衛門の留守を窺い、若党・中間などを遣わし妹を引き取った。
肝煎鈴木半右衛門が色々と話をしたが返さなかった。
前にも妹が来た時にはここに置いておく言ったのに、半右衛門がどうしてもと言うので返したところ、ますます常軌を逸してしまった。
そのため覚悟の上ここに置いておくと云々。