名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

親は神経質そうだが、子は出来た子だ

元禄15年9月13日。
夜、江戸で足軽頭蛯江市之進が自殺する。
昨日、使い勤めで間違いをしでかしたか。
それともほかの者を遣わしたので気に病んだか。
ひとり言を言い、ため息をつき、文で気になったものは焼き捨てて自殺したと。
あるいは道中で足軽が乱心したことをとやかく言われたからとも。
市之進の自殺を聞いて、名古屋の母は自殺しようとする。
12になる市之進の子市十郎が刃を握って自殺を止める。
手のひらを傷つける。