名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

この伝七が火種にならないか

宝永1年5月26日。
近頃、金森市之進が死ぬ。
津守様(松平義行)衆11歳の子幾之助が今月21日家督を仰せ付けられる。
馬廻市之進弟伝七は乱心で預けられていたが、この度、尾張へ連れ戻る。
尾張には屋敷がないので、巾下吉村牧右衛門の空家敷きを貸すこととなる。
尾張には一切親類もなかったので、落ち着き先を用意したと。
津守様からは市之進の跡目の小頭を渥美源兵衛・星野勘左衛門に頼まれる。