名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

何かの陰謀なのか

元禄13年9月17日。
午2刻(午前11時過ぎ)、火事と言うが詳しくはわからず。
昨日、七里飛脚がやって来る。
この日、成瀬藤太夫が同名織部殿のところへ出かける。
役目のことで願いがある、さもないと嫌疑がかかると。
織部が言うには病気でもないのに何を願うのかと。
嫌疑のことは確かに承ったので申し上げると云々。
そのため嫌疑がかかる。
織部はこれは自分が月番であったので申し渡したことであり、仲間内で相談した上であり自分だけの考えではないと言う。
当初隼人正は織部のことを美濃守に頼むが、美濃守は承諾しなかった。
そのため隼人正は含むところがあり、力添えしたと。
しかし、当時は美濃守権勢が強く、織部は望まないことしなければならなかった。