名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

縁談も鶴の一声

元禄13年2月27日。
切紙をもって申し入れる。
先月27日家老両人は城へ出るようにと秋元但馬守殿が御城附に申され、成瀬隼人正、石川隠岐守が出向いたところ、老中列座の芙蓉の間において殿様へ九条内大臣殿姫君との縁組をお言いつけになるとの上意がある。
但馬守殿より申し渡された書付を渡される。
すぐに申し上げたところ殿様は喜ばれる。
上々様方も大そう喜ぶ。
このことを各に申し聞かせるようにと江戸より申してきたので知らせる。
以上。
3月2日。
津田九郎兵衛。
冨永内左衛門。