名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

見てる人はちゃんと見ている

元禄13年9月26日。
この日、口米増額を中止するとの廻状が来る。
今日、明日中に彦兵衛殿のところへ出かけるように。
津候(松平義行)も後にこの廻文を御覧になり、このことは源誠公(綱誠)も心にかけていたことである。
しかるにこの度、泰心院様(綱誠)も苦労をなされたとの文言がないのが甚だ残念であると。
一 財政ひっ迫につき家中の輩には去る寅の年から上米や普請役などを仰せであったが、家中の面々も次第に困窮してきているので、この上米、普請役など中止するようにと大殿様が思われたのでこれを仰せ遣わす。
これにより去る寅の年から差し上げた2升分、上米分、普請役3分、ならびに8年以前酉の年から差し上げた小切米、扶持方から下された輩、5分米は今年から返されると。
今も財政はひっ迫してるが、誰もが引き続いて奉公できるようにと、この通りお言いつけになる。
以上。
9月。