元禄7年5月1日。
この日触状がくる。
殿様の御帰城についてお迎えに参上する場合の注意書きが江戸より申し来た。
ひとつ、鳴海の西の町はずれから熱田までの間、お迎えに出る輩は仲間ごとに並び居り、他の役との間を5、6間(1間は約1・8メートル)ずつ間を空けて拝謁するように。
ただし、1人役はまとまって並び、拝謁するように。
ひとつ、後々お迎えに参上しなかった輩はその後も参上する必要はない。
もちろんお迎えに参上した輩でも、仕事などを言いつかった輩は参上する必要はない。
ひとつ、お目見の輩は前々大殿様の入国の通りにするように。
かつ又、隠居法体の輩は出る必要ない。
以上。