名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

手柄を立てれば報われる

貞享5年2月。
近頃、雲州様(松平義昌)衆高橋九兵衛が御用人並を仰せ付けられる。
御歩行より段々と立身してきた。
昨年冬、召仕の者が江戸で喧嘩をし、草履取りが中間を切って逃げ去る。
若党がこれを追いかけ、御門の内で仕留める。
その間に、切られた草履取りが長屋で気を取り戻し、ゴトゴト音をたてる。
九兵衛が2階から降りてきて見てみると切りかかってきたのでこれを仕留める。
この若党は昨年野呂平兵衛が杉山内右衛門を切り殺して逃げ去った際の平兵衛の草履取りであったとのこと。
頼りになる者と云々。