2022-05-04 不意打ち 鸚鵡籠中記 貞享2年4月。近頃、桑名町勝野太郎左衛門屋敷前の傘屋が、連れと大津町あたりへ出かける。酉半刻(午後6時)過ぎ、杉ノ町のあたりで足袋の紐を結んでいたところ、何者かが背を一太刀切りつけ、逃げ去る。翌日傘屋は死んでしまう。