名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2022-05-04から1日間の記事一覧

兄弟でも保証人はダメ

貞享2年5月30日。夜、榊の森で、杉ノ町通り鍛冶屋町糀屋八兵衛が自殺する。兄の長右衛門が隼人正の米をつけで買い、八兵衛をその保証人としていたため。

裏がありそうな話

貞享2年5月。少し前の御大工善右衛門と町大工源右衛門の喧嘩については、町大工が乱心ということで片付く。

脇差の事故多発

貞享2年5月24日。羽根村鵜飼惣助という者が長者町白粉屋九兵衛のところで脇差が抜けて内股を突く。すぐに死んでしまう。

不慮の事故

貞享2年5月20日。堀田孫左衛門の子が道行く者の脇差が落ちて少し傷を負う。落とした者も慌てて自らの股を突く。

女房を殺害

貞享2年5月13日。御器所一本松の近くに女を切り殺し捨ててある。番をつけて死体を晒す。訴える者があり、槍持ち佐々甚五左衛門の女房であることが判明する。どうやらこの槍持が女房を殺す。駿河町槍持の家と日雇いで死体を運んだ者の所へ御預け。

酔っぱらいは無視しよう

貞享2年5月9日。建中寺の前に住む町人が東矢場のあたりに畑を持っていた。父が鍬を持ち、子は肥桶をかついで狭い道を歩いていると、前から大小を差した奉公人らしき者がやって来て、桶が当たったと腹を立てる。必死で謝るも許してはくれず、脇差を抜いて…

不意打ち

貞享2年4月。近頃、桑名町勝野太郎左衛門屋敷前の傘屋が、連れと大津町あたりへ出かける。酉半刻(午後6時)過ぎ、杉ノ町のあたりで足袋の紐を結んでいたところ、何者かが背を一太刀切りつけ、逃げ去る。翌日傘屋は死んでしまう。

清眼院の盗人、火あぶり

貞享2年4月25日。武山平内が名古屋町より間嶋(馬島)まで引き廻しの上、土器野で火あぶりとなる。