名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

妾の子を家に入れられて耐えられなくなったか

宝永5年5月1日。
江戸へ戻られる途中、加藤越中守が熱田に泊まられる。
京から大坂での仕事が終わり、それから奈良の仕事も終える。
9日頃、江戸に到着する。

一昨日、芦町伊勢屋六兵衛という者の妾に男の子が産まれる。
29日朝、女房にしっかりと納得させて家へ入れる。
親類や町の者が集まって祝い酒たけなわな時、女房を見かけなくなったと云々。
髪を切り、そこに添えてあった身を投げると云々と書かれた書置を見つけ出したので、探しに出かけた。
下の堀川に身を投げ、水につかっているのを船頭が見つけ出して引き上げた。
終には死んでしまう。
息が絶え絶えで引き上げたのを林平左衛門の僕が見たと話していた。

先月27日の夜、内藤浅右衛門支配人(奉公人の最上位)を見かけなくなる。
この頃、ぶらぶら(症状がはっきりしない病)を煩っていたと。
翌日、稲生の堤で寝ていたと。