名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

おねだり平田院

元禄17年2月7日。
この日、道成寺の能が行われる。
札銭は2匁で普段の倍であった。
奈良から道成寺太夫1人を呼び寄せ、この日もこの太夫と囃方でもめ事があり、夕暮れまでかかる。
平田院本堂の上葺のため昨年冬に隼人殿・飛騨殿組の者は高100石につき4匁ずつ出していた。
近頃、平田院住持は城代衆小頭4人のところへ出かけ、このこと話す。
このため両組の小頭が連名で1通の廻状を回す。
100石につき4匁ずつ小頭のところへ持ってくるようにと。
夕暮れ前、駿河町下牧彦右衛門足軽屋敷で火事との噂がある。