名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

元々極悪人じゃないですか

元禄17年1月28日。
申(午後3時)頃、伊勢町杉之町と桜之町の間東側の竹内無右衛門のところへ妹婿何某がやって来る。
無右衛門はすぐにこれを切って立ち退く。
無右衛門親無遊の婿で参州つつみに住み、無遊の田地を奪おうとしていた。
しかし実子無右衛門がいたので与えなかった。
その上、妹婿の面倒は見きれないと無右衛門は父に訴えた。
このため争いとなる。
妹も夫の凶暴さにあきれ果てており、この日無右衛門を殺しに来ることも前もって話していた。
このため無右衛門は待ち伏せをし、刀を抜かせもせずに刺し殺した。
首尾よかったと。
この妹婿は1昨年田のそばで古手売(古物商)を叩き殺された時に疑いがかかり、国払いにあった者だった。