名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2023-05-12から1日間の記事一覧

泥棒話が2件

元禄14年2月27日。申刻(午後3時)前、盗人が佐藤岡右衛門の長屋に入る。櫛の道具を盗み去る。僕が盗人だと叫びながら追いかけ、野呂忠左衛門側の辻番がこれを捕まえる。児玉の時と同じように、岡右衛門僕が縄を持って番をし、辻番所に置く。(中略)…

未亡人の生活費

元禄14年2月26日。今年正月から1月に金子290両ずつ松寿院様に届けられる。ただし12月は310両。これを書いた書付を勘定奉行から深沢善助・戸田勘兵衛へ遣わす。文左衛門はこの日これを見たので書き記す。

確かに油に水はよくない

元禄14年2月24日。亥(午後9時)過ぎ、橘屋油売の隠居側の隣家へ火を投げ入れ、そこから燃え上がる。すぐにこれを消し止める。濡れた筵をかけ、石を放り込むと。石や砂で火を消すことは江戸で流行っており、水よりも良いと。

これも被害はなさそう

元禄14年2月17日。辰半(午前8時)、地震がある。

農民はありがたい

元禄14年2月16日。免番衆から廻状がある。長良・野崎の両村は困窮につき、今までの免から各1分ずつ引き下げ、3年の間は定免とするよう申し付けるとのこと。長良村は4ツ5分5リン、野崎村は3ツ6分。

火事のデマは数知れず

元禄14年2月11日。巳刻(午前9時)火事と言うが、嘘であった。

きっと外面はいいのかも

元禄14年2月7日。近頃、久松(ママ)に関して多くの噂があった。妻は南部安右衛門の娘で、両親、兄弟にも先立たれていた。昨年、津守様(松平義行)が御忍びで弥一右衛門のところへ出かけられた。弥一右衛門の妻に逢われ、言葉などかけられる。しかし、…

桑名の火事が名古屋から見えるんです

元禄14年2月6日。与語十郎左衛門側の法花寺町下にある4尺(1尺は約30センチ)に9尺ばかりの灰部屋が焼ける。たちまち引き崩す。申(午後3時)過ぎ、坤(南西)に煙が見えると騒ぎになる。夜には坤の方角に未上刻(午後1時)から寅刻(午前1時)…

典型的な遺産争い

元禄14年2月2日。山口道恕と名乗る者がいた。初めは権内と名乗り、熱田に住み、5人扶持であったが死んでしまった。初めは新番小頭で大金持ちであった。昔、権内には妾がおり、その妾が男の子を産んだが、母子ともに対面することはなかった。妾は中川淡…

見物するのも寒そう

元禄14年2月1日。この日から橘町で十三郎の狂言が行われる。

元禄14年2月の天気です

元禄14年2月1日。曇。昼過ぎから少し雨が降るが、夜更けに止み、晴れる。元禄14年2月2日。快晴。元禄14年2月5日。寒い。朝の間、雪が降るが止む。その後晴れて、風が砂を舞い上げる。元禄14年2月6日。西北の風が吹く。元禄14年2月8日。…