2023-05-12 泥棒話が2件 鸚鵡籠中記 元禄14年2月27日。申刻(午後3時)前、盗人が佐藤岡右衛門の長屋に入る。櫛の道具を盗み去る。僕が盗人だと叫びながら追いかけ、野呂忠左衛門側の辻番がこれを捕まえる。児玉の時と同じように、岡右衛門僕が縄を持って番をし、辻番所に置く。(中略)翌明け方、盗人を届ける。大津町片端の堀に懸硯箱(今の金庫)があった。これは七間町の町人が盗まれたもので、中には反古(ほご紙)が入っていた。