名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

年寄りの言うことには耳をかたむけましょう

元禄12年11月28日。
近頃、濃州岩村では夏のように暖かく、麦の穂が出て、筍も生える。
東海道薩多仲(興)津のあたりでも麦の穂が出たと。
これを聞いて文左衛門の親が言う。
一昨年の麦の種を蒔くと冬に穂が出たと。
昨年、東の方の畠で冬に麦の穂が出るのを目の当たりにした。
これは古くなった麦の種を蒔いたからだと。