名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

やっとこさ家督相続

元禄7年12月10日。
快晴。
文左衛門は親の名代として相原久兵のところへ概免の帳(税率帳)に判をつきに出かける。
申刻(午後3時)、相原久兵から手紙が来て、文左衛門は三左衛門殿のところへ参上するように。
急いで袴を着て、源右衛門と連れ立って出かける。
久兵は持病が出たため、駕籠に乗り先に到着していた。
急いで三左衛門殿に対面する。
文左衛門の親は願いの通り隠居となり、家督は相違なく文左衛門に下されようにとの願いを昨日三左衛門殿に差し出していたが、この日に願いが通る。