名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

前嶋小右衛門のことは前に書かれているのですがここから登場させます

元禄16年1月24日。
午半刻(午後0時)、おふゆ・半三郎が駕籠で半左衛門のところに到着する。
中間角右衛門も附いて来る。
文左衛門は書付を小頭へ遣わす。

前嶋小右衛門妻は私の従兄弟であります。
小右衛門は今月9日に伏見屋敷で病死したので小右衛門妻を私の家に引き取ることになり、先ほど到着いたしました。
この妻を私のところに置きたいと思います。
小右衛門の男子1人前嶋半九郎9歳は前嶋半左衛門のところに引き取ります。
妻の女子1人は小右衛門の姉とともに京都にいる方が引き取り、伏見養子に遣わします。
このことは冨永彦兵衛さまが了解されております。
以上。
元禄16年正月24日 朝日文左衛門。
渡辺源右衛門殿。
磯貝武右衛門殿。
新番山岡伊左衛門は兄と一緒に住んでいた。
裏で召仕に用事を申し付けるも、気に食わない世話を焼いたがついに手討にする。
召仕は垣根をくぐり、隣から外へと逃げ去る。
このため伊左衛門は立ち退く。
伊左衛門は日頃から世話焼きで、前にも手討ちにしていた。
ある者が昨年意見して、世話焼はやめろと言った。
伊左衛門は自分では余計なことと思っているが黙っていると気分が悪くなると言う。
意見した者は養生のためならば好きにしろと言う。