名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2023-07-21から1日間の記事一覧

嘘をついちゃあダメでしょう

元禄16年2月30日。熊井十次郎は遠慮許される。中根清太夫も自ら遠慮していたが、この日から出仕する。近松幸安父子も遠慮することなく出仕する。町奉行がこれを申し渡す。赤穂夜討にことに関係して。高須で津侯(松平義行)の歩行3人が行いが悪く追放…

何やらさびしい末路

元禄16年2月26日。昨年、杉村で松屋町古手うり(古物商)茂右衛門が叩き殺されたことで高札が立つ。鈴木水之介が乞食となり名古屋へやって来る。坂下万右衛門の所で多葉粉の粉を乞う。万右衛門は見ることができず、後ろ向きでつかんで渡す。小間物屋三…

相場は難しい

元禄16年2月21日。蔵の値段が立ち直り、2升下がり7斗8升となる。

今なら人身売買と非難されそう

元禄16年2月20日。夜、弥兵の内儀が死ぬ。山下道三の娘であった。初め道三は甥の山下武左衛門にを養子にして嫁がせようとしたが、武左衛門は承知しなかった。その他にも悪事があったので道三から申し上げ、武左衛門は暇を下される。このため泰心院(綱…

これがさっきの一札か

元禄16年2月18日。少し前、前嶋小右衛門の勤書ならびに半三郎の母に生活について尋ねられたとのことなので、願書2通を文左衛門は彦兵殿に差し出す。別紙のこれを残す。

逆恨みか

元禄16年2月11日。申(午後3時)過ぎ、七曲青木五右衛門門外で里村善次左衛門の僕が切り殺される。その前に人宿(口入屋)と浪人が善次左衛門の所へやって来て、この僕と口論していた。浪人がここへ奉公しようとしたのをこの僕が邪魔をしたというよう…

切支丹でないことが重要

元禄16年2月9日。彼岸に入り、大須で十三郎の狂言が行われる。その他に、15ばかりの軽業小桜桐之助。またこの時疱瘡の小さな女の子は手足の指は3本で、広く割けている。この子は伯耆の者と。以上3本の出し物。十三郎の芝居は大いに賑わう。町奉行へ…

去年中々金を払わなかったので信用がない

元禄16年2月2日。近頃、松井林右衛門が払木を3両分取りに遣わす。昨年に懲りて、これを渡さなかった。今春、蔵の買い貯めた米は7分、残りは3分。米の値段は1両で7斗6升。

元禄16年2月の天気です

元禄16年2月1日。未(午後1時)過ぎ、西から雲が起こり、西風が吹く。霰、雨がしばらく降る。雷が4、5度鳴って止む。その後、晴れる。元禄16年2月5日。薄曇。巳半(午前9時)過ぎから雨が降る。巽(南東)の風が吹き、ますます雨が激しくなる。…