名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

あの事件は冤罪では

元禄8年12月28日。
(11月28日事件の続き)
この日、雇いの男と妻子は牢に入る。
翌年になり、牢に中で話し始める。
自分が死んで妻子を助けたいと何度も繰り返す。
終には食事もとらずに餓死してしまう。
そして妻子を牢の中から出そうとこの男は何度も幽霊となって現れる。
同じ牢に入っていた者の多くがこの幽霊を見ていた。
あるいは妻子の首や手などを外へ引くことが数度あった。
はなはだ奇怪と町奉行検使役青木小左衛門が文左衛門に話してくれたことである。