名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

それほど美味い大根だったのか

元禄5年8月15日。
呉服町下で15になる大根売りが畚(ふご・竹などで編んだ容器)を下ろして中に入り、大根を売り始めた。
亭主が畚の中の細い大根を食べ始めるとやめられなくなってしまった。
大根売りが亭主を叱ると、亭主は怒って棒で大根売りの頭を打ちつけ大根売りは頭から血を流した。
大根売りは大声で叫ぶのを隣家の者が大人しくさせた。
しかし、母親は我慢できず、傷の手当てをして町へ訴えた。
これが町奉行の耳に入り、亭主は牢に入る。