名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

そうか書いた内容がわからなかったのか

元禄7年3月26日。
近頃、寄田清太夫の僕と都筑金太夫の僕が伊勢へ参拝に出かけた。
他にも町人を連れ、僕ふたりは刀を差していたと。
太夫の僕が酔っぱらい、道中連れたちは迷惑していた。
途中で連れたちが茶屋で休憩する隙に清太夫の僕は先に出かけた。
篭細工をする者に店に近寄り、とやかく言い始めた。
酒代を求めてとやかく話しつづけていた。
その時側にいた犬が急に清太夫の僕に吠え掛かった。
そのため清太夫の僕は急に怒り始め、自分に犬をけしかけたのは我慢ならないと刀を抜いて切りつけようとした。
町の者がこれに驚き、棒を持って叩き倒した。
この時連れが到着してこれを見かけると、町人の連れは逃げ去ってしまった。
とにかく叩かれた僕を駕籠に乗せ、宿から貫文の銭を取らせ、寄田清太夫の僕が狼藉をはたらいたので叩いたという手形(証文)を遣わせた。
この僕ふたりは字を知らなかった
やっとこさ家へ帰り、迎えの酒ので酔った勢いで清太夫僕は自慢話を始め、道中の口論とは真逆の話をした。
町人どもはぶしつけであったので片っ端から叩き倒したと。
いろいろと詫びを入れたので手形(証文)を持ってきたと。
太夫はこの手形(証文)を見ると、話しに齟齬があったので驚き慌てた。