2022-11-04 どうやら隠居の話か 鸚鵡籠中記 元禄6年7月10日。申時(午後3時)、渡辺弾七・同武兵衛がやって来て親に言うには、あなたは火事があってもどこかわからないような状態である。昼夜出仕するようになればその眼ではどうしようもない。若がうろたえるようであればどうしたものか。役儀(役目)を願い出てはどうか。源右衛門には内緒にしていた。この夜、雨が降る。