名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

どうやら隠居の話か

元禄6年7月10日。
申時(午後3時)、渡辺弾七・同武兵衛がやって来て親に言うには、あなたは火事があってもどこかわからないような状態である。
昼夜出仕するようになればその眼ではどうしようもない。
若がうろたえるようであればどうしたものか。
役儀(役目)を願い出てはどうか。
源右衛門には内緒にしていた。
この夜、雨が降る。