名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

親の心とはこういうもの

元禄5年1月5日。
宰相公(綱誠)が、御前に控える人々に今日亀太郎はよく食べたかと仰せになる。
諸士に言葉はなく、ただうつむくだけであった。
その時思い出され、先日亡くなったのだと両目から涙を流され、涙が御袖にかかる。
左右の者も我を忘れて悲嘆の涙を流す。
今まで御子をなくされること20人余りにもなる。