名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

恐れ多い人の名前は使ってはいけない

宝永5年6月2日。
寄合で小沢九郎左衛門が話してくれたこと。
4、5日前の晴天の日、町を通っていた鍛冶屋の屋根にどじょうが20ばかり落ちて来て跳ねているのを見たと。
鵜が飲んだどじょうか。

寅(午前3時)過ぎ、堀川水主町で1軒が火事になる。
場所は天王へ向かう小道の前の水主町入口。

先月晦日に申し渡しがある。
一般には杉の町を言う名古屋松屋町万屋(ヨロヅヤ)町と改める。
松原町末広町に改める。
松本町を富沢町に改める。
その他町で松という名のついた輩は全員名を改めるようにと云々。
松姫君様のため。
嶋松右衛門も牧右衛門に改める。
乞食町もついでにこの度入江町と改める。