名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

最後の箸は詐欺みたいなもの

宝永4年4月18日。
蔵奉行池田孫助が近頃勤めを辞めること願い出るが、切米、扶持方を差し出すことはなかった。
このため江戸から書状がやって来て、切米などを召し上げる。
しかし、長い間勤めていたので新たに3人扶持を下されると云々。
近頃、五十人目付内山林右衛門は引き込んでいた。
昨年秋の婚礼で手代くらいの者から金を取って妻にしようとした。
仲間が納得しないうちに妻を迎えた。
このため仲間は不快と云々。
近頃、熱田誓願寺修復の見分が行われた。
内密に上人が江戸で話をつけていたが、寺社奉行は知らずに2度願いを戻していた。
その後、寺社奉行は評判が悪いと云々。
近頃、久々宇又八家に蟄居の熱田前大宮司治部大輔季通の妻が召仕と密通し、きこく(枳殻)垣を破って逐電する。
この妻は元来京の者であった。
近頃、池鯉鮒(知立)で狂言・芝居が行われる。
大夫高嶋初大夫・ワキ岩井勝三・吉岡政野。
これらを始めとして若衆方都合12人と云々。
蜂須賀の弘法開帳で博奕打が銭30文とって真那箸で金1両挟ませるが挟めなかったと云々。