名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

ギャンブルからは中々抜け出せない

元禄16年8月2日。
昨日1日の夕食後、文左衛門は加兵・勘八と味鋺に釣りに出かける。
(後略)
下兵衛の家に先月15日から休みの仲間が昼は2人、夜も2人ずつ妻子と1間にいてずっと守をする。
後に番人も加勢する。
近頃では昼のみ仲間がここに詰める。
夜は権左衛門と右衛門に預けてそこに詰める。
ここまで気をつけたのは、新兵衛を預けた時に昨年左平の妻子を仲間が番をしたので同じようにするようにと六郎左衛門が申されたからと主水云々。
このためこの如し。
少し前、主水殿に近江守家老を呼び寄せ申されたのは、先年暇を出した松岡伝介はまた賭博をしているようだ。
近江守家来に近親の者があり、伝介の居場所を知っているようであれば申し出るようにと云々。
これは内密にと云々。
そうでなければ見つけ次第、町奉行から召し捕らえると云々。
返事には伝介親類の奥田などが先年から音信不通で、どこにいるかわからないと言ったのでこれで済ます。