名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2023-08-08から1日間の記事一覧

どっちもどっちかな

元禄16年8月27日。近頃、石川平四郎は熱病を患っていた。便通もよくなく、妄言もあった。竹田三益が治療にあたる。少し前、刑部の中小姓などは他の悪人は裁きが決まったのにうちのばかりがけろりとしていて迷惑していると言っていた。平四郎は隣でこれ…

不手際ですよ

元禄16年8月26日。未明、惣河戸艮(北東)の芝の上で成瀬修理歩行谷口藤右衛門が麻の袴、帷子、半さらし紋付、刀を側に抜いて置き、召仕女を刺し殺し、自分も上で抱き合い、喉を突き貫いて死ぬ。互いに数珠を手に掛けていた。女は綿帽子、うみつむぎ(…

思うに一目霊とは竜巻ですか

元禄16年8月19日。下小牧あたりの100軒ばかりの家が倒壊する。俗に一目霊が通り過ぎたと。

博奕の処罰が続いてます

元禄16年8月15日。先月預けられた輩4人、評定所にある3人と吉田主膳がこの朝追放となる。預けられた者の中で石川平四郎は旗本番衆三浦半之介400石の仮養子となっていたので、この日平四郎1人は初めの通り刑部に預けられる。平四郎兄の理左衛門を…

蓮って茎1本に花1つでしたっけ

元禄16年8月14日。彼岸に入り、大須で十三郎の狂言が行われる。他に見世物で大女が怪力を見せる。この夏、尾張大竹天外氏某の庭で1つの茎に双頭の蓮の花を摘んだと。また建部四郎左衛門氏の庭にも茎に2つの荷(ハチスバ、蓮の葉)が出たと。もろこし…

ちゃんとこの日はお仕事

元禄16年8月10日。辰(午前7時)過ぎから文左衛門は源右・段之右・善兵・義兵・三郎右と長良村へ見廻りに出かける。面々弁当を持参し、百姓には知らせずに行く。未半(午後2時)過ぎに帰る。近頃、伊勢町の諸士の借家で大きな鉤に鳩の油いためを刺し…

もちろん釣りでしょう

元禄16年8月6日。未(午後1時)過ぎから文左衛門は勘八・加兵と味鋺へ行く。

これも理由がはっきりしないようだ

元禄16年8月5日。近頃、石川壱岐守組で彦兵の又甥(甥の子)冨永弥五介が毒を飲んで死ぬ。同じ組の相田六左衛門・西川宇右衛門が行って、死骸などを見る。女ばかりで親類なども来ず、挨拶する者もいないので伯父千村惣兵衛に秘密にするわけにはいかない…

ギャンブルからは中々抜け出せない

元禄16年8月2日。昨日1日の夕食後、文左衛門は加兵・勘八と味鋺に釣りに出かける。(後略)下兵衛の家に先月15日から休みの仲間が昼は2人、夜も2人ずつ妻子と1間にいてずっと守をする。後に番人も加勢する。近頃では昼のみ仲間がここに詰める。夜…

相談する人もいなかったのか

元禄16年8月1日。千賀志摩組船同心市川弥一右衛門は村から昨年庄五郎という入婿を取り、娘と夫婦にしていた。弥一右衛門はとにかく世話を焼き、庄五郎はなにかと迷惑していた。この夜、妻を刺し殺し、自殺する。

元禄16年8月の天気です

元禄16年8月1日。曇。元禄16年8月4日。明け方、東の方角が赤くなる。明け方から巽(南東)で雨が降る。雷が3、4、5度轟く。巳刻(午前9時)、雨が止む。西では大雨となる。昼前に止む。晴。元禄16年8月7日。曇。昼過ぎると晴れる。元禄16…