名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

どっちもどっちかな

元禄16年8月27日。
近頃、石川平四郎は熱病を患っていた。
便通もよくなく、妄言もあった。
竹田三益が治療にあたる。
少し前、刑部の中小姓などは他の悪人は裁きが決まったのにうちのばかりがけろりとしていて迷惑していると言っていた。
平四郎は隣でこれを聞いて大いに腹をたてたが、知らぬふりをしてもてなした。
この中小姓が給仕に来ると、汁を熱くしてくれと変えてこの汁を中k賞の顔へさっとかけた。
先ほどの悪口を覚えているかとしたたかに踏み蹴った。
あるいは出入りの医師の同じようなことを話し、医師も同じようなことを話した。
医師も平四郎の脈をとりに来て、頭を激しく叩かれたと。
また中小姓が言ったのは、このままでは自分としての男としての立つ瀬がないが、預かるうちは仕方がない。
追放に際に国境で思い知らせてやると。