名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

2023-06-10から1日間の記事一覧

狂言なら書かずにはおれまい

元禄15年2月27日。彼岸に入り、大須で和泉屋十治郎の狂言が行われる。演目は和国鐘馗大臣。

ずっと駕籠の中にいたのか、マズいのでは

元禄15年2月25日。今年は菅公の800年忌なので、霊岳院も19日からこの日まで開帳が行われる。申刻(午後3時)、渡辺平兵衛は用務で河村九郎右のところへ馬で出かけた。橦木町一色伝右の前でめまいがしてふらつき、めまいがすると言い始めた。この…

早く交換しろとお達し

元禄15年2月22日。廻文がある。覚。古金銀の鋳直しが行われているがまだ所々に残っているようなので、よく吟味し、古金銀を新金銀に引き替えるようにと入念に申し付ける。年数が過ぎると難しいこともあるので厳しく申し付ける。以上。2月日。

また放火か

元禄15年2月21日。夜、放火で永安寺町堀川端の薪部屋から火が出るが、すぐに消し止める。

寒いと火事が多いが、放火とは

元禄15年2月19日。巳(午前9時)前、火事だと騒ぎがあるが、嘘であった。亥半(午後10時)過ぎ、正万寺町の裏屋から火が燃え上がるが、すぐに消し止める。付火と。

雲がスクリーンの代わり

元禄15年2月15日。朝日がまた2つ昇る。見た人は本当に太陽が2つ見えたと言う。南の雲の間、少し高いところに薄くあった。しばらくしてこの南の方の影は消え、白気が虹のように残ったが、これも薄くなった。思うに朝方雲が日かげに漂ってこのように見…

お勤めご苦労様です

元禄15年2月10日。横井小太夫が近江路の検分を終えて帰って来る。

船番所って海上保安官だ

元禄15年2月8日。桑名の者が江戸材木奉行が預かる木を盗み、船で逃げ去る。船奉行の船番所がこれを見とがめて縛り上げる。牢に入れ、捕まえた者には褒美が下される。

憶測で書くのはやめませんか

元禄15年2月4日。近頃、夜半過ぎに東の方角に箒星が出ると。確かなことではないが。

うっかりミス

元禄15年2月3日。近頃、中山瀬左衛門が逼塞となる。これは磯貝伝太夫が長患いのため役の者を出すことのついて吉田弥五九郎に頼んでいた。このことは瀬左まで話が通っていたのに瀬左衛門が忘れて表の用人には話が通っていなかった。この不注意によりこの…

暗い事件が2件

元禄15年2月1日3、4日前、堀川に女が身を投げ死んでいた。子を宿していたと云々。萱場池に絹の衣服をまとった男女が身を投げて死ぬ。男の下帯で括り、離れないようにして死んでいた。男は法花寺町の青物売りの子で24。女は本町白粉屋の下女で18。…

元禄15年2月の天気です

元禄15年2月1日。雨。未(午後1時)過ぎから晴れる。風が吹く。酉半(午後6時)、坤(南西)の方角に白気(白い雲)が立ち上る。5間(1間は約1,8メートル)あまりですぐに消える。千賀志摩が言うには風柱というもので西乾(北西)から風が吹く時…