名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

本当に僕の仕業なのか

元禄15年12月24日。
近頃、藤塚町新番三浦左平治が松井与兵妻の姪と婚姻する。
町衆は祝儀として水に酒が少し入った樽と鯣(するめ)1枚を添えて遣わすと、これを左平治門外へ捨ててしまう。
これは堪忍できないと言うと、左平治が謝って言うには捨ててしまったのは自分の知らぬこと。
僕の仕業だと成敗しようとするのを、今度は僕に暇を出して済ませる。