名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

由介の問題もやっと解決

元禄8年9月2日。
快晴。
忠兵衛はかねてからの約束の通り、熊沢丹左・辻三郎兵・市川伝兵に自分の足軽を遣わすので投網を打ちに行かないかと言う。
また船を借りるので、船で出かけてはどうかと言う。
伝兵と文左衛門は卯2点(午前5時半)に丹左のところへ出かける。
三郎兵は急病で出かけず。
湯漬けを食べ、酒を飲む。
そこから忠兵へと出かける。
また吸物・かばやき・酒などが用意されていた。
忠兵衛は投網を打つ。
文左衛門と伝兵・丹左衛門は別の船に乗り、熱田の海に漕ぎ出す。
(中略)
あまりに風がなかったので魚が網に入らず。
鯐が28、9ほど。
日暮れに戻り、また又左へ立ち寄る。
湯漬けを食べ、酒を飲む。
戌刻(午後7時)に帰宅する。
由介の請人が3分2朱を持って来て侘びるので許してやる。