2023-01-23 人望はあるのだ 鸚鵡籠中記 元禄9年10月30日。夜、曇。雨が降るが、また止む。文左衛門は帰宅せず、忠兵のところに泊る。弥藤治はだいぶ正気に戻ったが、まだ全快ではないので彦内・勘助・安左衛門・惣右衛門・弥五左・平右も一緒に泊る。彦左衛門・林太夫・与兵衛・惣左は夜半に帰り、平三郎・丹右がやって来て朝を迎える。昼夜見舞いの輩が多く、その数を数えはしなかった。この後も夜泊る者は前々の人数。このため一々記さず。また夜食・饅頭・酒などが方々の知り合いから届く。