名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

品行方正でいろってことですね

元禄12年2月26日。
御家中諸士が下々の長屋などに浪人女(行き場のない女性?)を置いて面倒をみているとの噂がある。
浪人女のことは先年も言いつけられたことであるがはなはだ不届きである。
今後浪人女を置かないようにかたく申し付ける。
かつまた近年、夜泊(泊りがけの仕事)の暇(仕事のない合間)に出かけ、よからぬことをしていると聞こえている。
たとえ宿であっても夜泊の暇に出かけないように。
このことはこの3月の交替の時から必ず守るように。
今後これに背く者があれば主人も不注意であるとの言いつけを御老中が伝えられた。
以上。
卯2月。
別紙御目付の名。
山田理右衛門。
文左衛門が言うには夜の暇がないため御下屋敷へ女は多く現れず。
それならば夜の暇がなければ、このようなことはないのでは。