名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

百姓もしたたかだな

昨年冬、肥代の2割値下げしたところ、去年は米の価格が格別安値でこのようにしたにもかかわらず、今年はさほど安値でもないのに同じようにしたいと申し出てきたが、誰も承知しなかったので農方役所へ願い出たと。
役所ではお互いよく話し合うようにと言って何も行わなかったので、百姓は申し合わせて大小便を取りに来ず、持て余させて困らせようとしているとの風聞もあるので、この時は役所から叱りつけたと。
このため、左のようなはやり歌をこしらえたと。
この本歌は今年の秋に橘町で江戸役所(者)板東三津五郎が歌舞伎を行った際、桜見よとて名を付てという歌になぞらえたようである。
出来が良いのに2割引き。
無理な決め事、どこで決めたのか。
庄屋の触れはくそくらえ。
なんとしてもどうにかしないと。