名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

ここまで言うからにはズルする者もたくさんいたはず

元禄10年9月5日。
触状が来る。
家中の輩へ有馬湯治のことについて。
病気が重いものは医師と相談の上で暇を願い出るように。
頭支配人のある輩はその頭支配人と相談し、病気の様子を見極めるように。
頭支配人がない面々はその身分に応じて担当の役人と話をし、病気の様子を見極めた上で、病気が重く有馬の湯が必要であれば暇を下される。
病気が重く、有馬の入湯を望む者が暇が許されないなら難儀するであろうから、このことを言いつけになる。
しかしながら、日頃一緒に勤めている者が病気の回復まで湯治するのはもちろん、勤めが難しく、出仕できない者であっても重病でない限りは暇を願い出ないように。
重病で暇を下された輩は京都・大坂や道中から外れて宿泊することはもちろん、ついでに立ち寄ることもしないようにとのことなので、このことを承知しておくように。
以上。
9月。
高力七兵衛より触。