2023-01-15 なぜ3人だけ 鸚鵡籠中記 元禄9年8月25日。快晴。公は御下屋敷において御弓の衆の遠矢を御覧になる。何れもよく勤めたので御褒になる。その上、時服(褒美の衣類)を21人に下される。師匠らはこれを納戸より請け取り、自ら渡す。その中で瀬尾仙右衛門・加藤仁右衛門・井上伊兵衛は御褒もなく、時服も下されなかった。面目をなくすと。あるいは御叱りになったとも。文左衛門は鈴木左之右衛門・成田平次右衛門・同長左衛門と笠寺の天神を参詣する。巳刻(午前9時)に家を出て、夕暮れ前に帰る。