名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

終に弟子入りか、これほど当たらなくては

元禄8年7月22日。
昨夜からの風が止まず、雨も降る。
辰刻(午前7時)過ぎには雨が止むが、風が吹く。
文左衛門は井上権左に頼み、水野作兵衛の弟子となる。
この日巳刻(午前9時)に初めて伺う。
誓いをたて、牛頭(守り札)に血判を押す。
そして鉄砲を打つ。
大殿様大曽根御屋敷のひさしが壊れる。
瓦石が落ち、歩いていた2人の頭を打ち砕き、2人は死んでしまう。
他にも怪我した者があったので、手分けして担ぎ出した。
この夜、文左衛門の母親の夢で妙起(超)が九死に一生の病となると。