名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

泣き言を言われても、責任は誰にあるの

元禄8年1月18日。
雨。
巳刻(午前9時)から雨と雪が交じって降る。
午刻(午前11時)から晴れる。
この日、申し渡しの触れが回る。
または頭を呼んで言い渡す。
御勝手御不如意(財政が苦しい)につき、先御代・当御代の御家中から上げ米、ならびに増御普請役などが続いているが、いずれも承知するように。
去る酉年の御代替よりとりわけ物入で、今でも厳しい状況ではあるが、御家中小身の輩も困窮していることはわかっているので、御勝手(財政)も少しずつはよくなっているので少しずつ返される。
まず去る酉年から献上した増上げ米の内、半分並びに増御普請役2分を今年から返される。
この通り苦しくもあるが、引き続き奉公ができるようにと少しでも返される。
この上はそれぞれ覚悟の上ますます倹約し、言い渡された趣旨をよく守るように。