名古屋の町は大騒ぎ

名古屋でおこった江戸時代の事件を紹介

スパイの目が光っている

元禄6年7月19日。
近頃、簡略奉行の足軽が2人、もしくは3、4人で全員が柿の羽織を着て、俗にいうはなねじを差し、終日見廻る押の者(手代)もいるという話である。
この柿羽織は方々を調べまわっており、諸士の女房といえども調べられていた。
奥平八左衛門内儀が歩いていると、江戸鹿子の帯をしていると咎められた。
その他いろいろあるもここには書き出さず。
小さな袋や重箱も開けて調べていた。
百姓5人が簡略の悪口を言っていたら、すぐに牢に入れられてしまった。
またある侍の家来は表の腰掛で絹の帯を調べられ、簡略奉行の牢に入る。
また話では所々に目付が隠れていると。